インプラント治療を考えている方はまずはカウンセリングを受けてみましょう。治療の流れや費用を電話でくまなくご説明いたします。
これでは何度も治療に通わなくてはなりませんし、多額の費用もかかります。
一本歯が抜けたからインプラントにするという安易なことではなく、将来どういう形にしたいかを見据えた治療計画を歯科医師と相談することが大切です。
「歯がぐらぐらしたので、すぐに抜いてインプラントにしましょう」という歯科医師がいたらこれは問題です。
最終的な状態を患者さんとよく相談して二〇年、三〇年先の口腔状態、機能を想定して治療計画を立てることで、噛める歯を手にすることができるのです。
理想的な総義歯を手にする歯は情報収集の最前線四〇代で八割が発症している歯周病で、不幸にも歯を失ったらどうしたらよいでしょうか。
一本や二本という数ならば、ブリッジやインプラントを入れるという選択が考えられます。
部分入れ歯でもいいかもしれません。
しかし、気づいたときには複数の歯がぐらぐらしていて、再生不可能となっていた場合、選択肢は多くはありません。
すべての歯を失った場合は、総義歯(総入れ歯)かインプラントのどちらかを選ぶことになるでしょう。
中にはそのままで放置するという選択をする方もいるかもしれませんが、歯科医としてはお勧めできません。
歯を失ったままに過ごすと、歯肉の下の歯槽骨の吸収が進みます。
歯肉が痩せる状態になり、唇の上にしわが寄り、年寄りの顔貌になってしまいます。
それ以上に怖いのが、外からの刺激を取り入れたり、反応するという情報収集の機能が著しく失われることです。
歯と歯槽骨は、歯根膜という結合組織に覆われています。
歯根膜には歯がキャッチした感覚を伝える歯根膜受容器と呼ばれるセンサーの役割をするリセプターがあり、このリセプターは歯髄の中にまで来ている三叉神経を通って脳に繋がっています。
たとえば食べ物の中に、小さな砂粒が入っていても、がりっと強く歯で噛む前にキャッチすることができます。
これが可能なのは、歯に何かが触れると三叉神経を介して多くの情報が脳に伝わり、脳を刺激して再び脳から指令が戻ってくるという機能があるからです。
この機能によって、食品の温度や味覚、触感、歯ごたえ、美味しさなども大脳皮質や脳幹に伝わるわけです。
硬いものや酸っぱいものを食べると唾液が大量に出るのも、こうした情報が瞬時にやりとりされるためです。
こうした刺激は、情動や本能、短期の記憶などを司る大脳辺縁系や生命維持に関わる視床下部に伝達されます。
つまり、食事をするだけで、脳に大量の情報が流れ込むので、それを処理するために脳はフル稼働します。
また噛むという行為がポンプの役割となり、脳に大量の血液を送り、脳の活性化を助けています。
人間の五感のセンサーは、口(口腔、唇、舌)と目、鼻、耳に集まっています。
情報収集と伝達は口の周囲を中心に行われているので、歯がなくなると脳への刺激が大幅に減少することになります。
つまり、歯がないだけで脳への刺激がかなり減るということになるのです。
これが長い間続くとどうなるか、おわかりのことと思います。
だからこそ、すべての歯を失った場合でも、口腔機能を取り戻す理想的な総義歯あるいはインプラントを手に入れることが重要になってくるのです。
健康で長生きすることが人生の最終目標のはずですから。
インプラントか総義歯かの選択インプラントと総義歯を比べると、インプラントのほうが若々しいイメージがあります。
インプラントは、歯科の臨床で使えるようになってからまだ四〇年程度の新しい技術なのでそう感じるのかもしれません。
義歯の歴史は遠く古代エジプトにまで遡ります。
紀元前五世紀頃には、すでに歯科専門医がいたという記録があります。
数年前、エジプトで四五〇〇年前の歯科医の墓が発掘されたというので話題になりました。
当時は薄い金の帯の上に、動物の骨や月で作った歯を載せて義歯として使っていたようです。
日本でも江戸時代頃には総義歯が使われていました。
櫛を作る材料である柘植の木を削って、そこに象牙や白蝶貝で作った歯をつけていました。
日本人は器用なので、歯肉の形に柘植の木を削り、歯を失った場所に載せて使っていたようです。
先人たちの努力には頭が下がります。
それほどまでに歴史がある総義歯ですが、問題は使える総義歯が少ないということです。
総義歯が合わずに口元がふがふがしている姿がコントのギャグになったりすることもあるほどで、こんな状態では食物をうまく噛めるはずがありません。
さて、不幸にも多くの歯を失ったら総義歯にしますか?それともインプラントを選択するでしょうか。
私は日本にインプラント技術が導入されたのとほほ同時期に、開発者であるスウェーデンのブローネマルク博士の元でその理論と技術を学びました。
その後数多くの海外のインプラント最前線の研究者、一流の臨床医の指導を受け、できるだけ身体への負担が少なく長期間安全に使えるインプラント技術の開発や、骨まで失った場合の骨の再生とインプラントの埋人などの研究と臨床を行ってきました。
これまで多くの患者さんに新しい技術での治療を実施して、ほぼ一〇〇%の成功を収めるようになっています。
インプラントの有効性を十分に知った上であえて言いますが、総義歯かインプラントかという選択になったとき、インプラントが絶対だとは思いません。
患者さんによっては高血圧や糖尿病などの生活習慣病で、手術のリスクを冒したくないという方もいらっしゃいます。
そういう方が総義歯を選択するという気持ちは理解できます。
仮に、硬焼きのせんべいを毎日思い切りばりばり食べたいならば、インプラントの方がいいかもしれません。
しかし、現代の食品はおおむね柔らかいものが多くなり、かなり強い力で噛み切らなくてはならないような食品はほとんどありません。
だから、どうしてもインプラントである必要はないのです。
もちろん、きちんと作った総義歯ならば、ちょっと硬い程度の食品なら問題なく食べられますが。
総義歯は噛めないのではなく、噛める総義歯を作る技術が大変難しく、それを習得している歯科医師が極めて少ないので、総義歯は合わないと思われているだけなのです。
本当に噛める総義歯を作ることができる歯科医師も全国に何人もいらっしゃいます。
まさに達人ともいうべき技術で、顎堤から三次元的に造形した素晴らしい総義歯を作ることができます。
総義歯には長年の研究によって培われた膨大な理論があります。
この理論に基づいた総義歯ならば、しっかり噛めるのです。
総義歯が顎堤に吸いつかず、水の上の船のように不安定だから噛めないという声をよく聞きます。
しかし、顎堤や口腔、筋肉や舌の動きなどを解剖学的に理解して作れば、何も使わずに吸着できる総義歯ができます。
世の中には、総義歯でもまったく不自由ない食生活を送っていらっしゃる方もいることを知っていただきたいと思います。
たとえば、六五歳の女性の患者さんは上下総義歯でしたが、合わなくて困っていました。
この方は別の患者さんのご紹介でいらしたのですが、五〇歳までに徐々に歯を失い、その間は部分義歯で過ごし、その後一五年ほどで歯が全部なくなりました。
上下総義歯でしたが合わなくて、特に疲れたときなど痛い思いをしていたようなのです。
そこで、何が合わない原因かを調べた上で、下顎をMAXISNEWの即日完成インプラント治療を行いました。
上は総義歯を作り直したのですが「食事が美味しくなりました」とおっしゃっています。
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